2024年12月27日金曜日

サッカーを楽しむ

 最近、サッカーや他競技のプロ選手が、メディアのインタビューなどで「上手くなる秘訣は?」という問いに対して、”楽しむべきである”という言葉がよく出てくる。
もちろん、”楽しむべき”と私も思うのだが、”楽しむ”の定義は人それぞれである。 

プロサッカー選手が考える”楽しむ”という感覚を、育成年代の選手に対してどのように教えていくのか?

幼少年代の”楽しむ”は、歳を重ねた私にもよく分かる。
ボールを触ったり、ドリブルをしたり、リフティングの回数が増えて楽しい。
ゲームをしてシュートが入って勝てば楽しい、などなど。

ただ、競技サッカーとして強化のレベルにおいての”楽しむ”をどのように理解させるのか? 
非常に難しく感じる。
近代サッカーは、ハードワークが当たり前。
ハードワークも楽しい、プレスバックも楽しい、カウンターでのロングスプリントも楽しい。

サッカーに限らず全ての競技において、上手くなりたい、強くなりたいと思い、その思いに向かってるプロセスそのものを、どんなに苦しくても楽しいと感じられる事が、”究極に楽しむ”ことなのではないかと考える。 

勝つか負けるかは、”楽しさ”の先に来るものと理解できれば、トレーニングのクオリティは上がると思っている。

 我々指導者は、サッカー競技における”本当の楽しさ”をどのように理解させる事ができるかが、とても重要なポイントになるはずである。
小崎 峰利