2022年7月27日水曜日

最近考える指導者の指導

指導者という職業は、生産性の高低がよくよく分からない職業である。

勝利という生産性(このような表現は違うかもしれないが)を高めるために、指導者をやっているわけでは無いが、プロフェッショナルコーチはこの限りではないかもしれない。

私の指導対象は、育成年代である。
もちろん、勝利に対するメンタリティーも必要。
ただ、プライオリティについては難しい。

私も随分昔は、勝利に執着した時代もあった。
最近は、若い指導者の養成にも力を入れなくてはいけないと感じ始めて、指導者の指導もやり始めている。

これまたサッカーを教えるよりも難しい。
サッカーが好き、子供が好き、指導者になりたいなどなど動機は素晴らしくても、やらなくてはいけない事は多々ある。

トレーニングメニューの作成、スケジュール調整、マネージメント能力も問われる。
最初からそこそこできる人、全くもってチグハグな人、何度も同じことを言わなくてはいけない人。色々な人がいる。

私たち指導者は、人を伸ばす事が目的。
仲間を伸ばす(指導者仲間)事も勉強である。

私たちの仕事は難しい。
指導者として報酬を得ているのなら、何を根拠に報酬額が決められるのであろうか?
サッカーを教える事以外も含めてできるから、報酬額が高くなるわけではない。
はっきりとした生産性が図れない無形の仕事に対する報酬でもある。

高い低いは、一般企業と同じくトップが決める。
選手と信頼関係が築けるか?
失敗しても学ぼうともがく事ができるか?
パッションがあるか?
コツコツやる事ができるか?
私は、このような無形の事に重きを置いてきている。

素晴らしいトレーニングメニューが考えられるとか、選手を画一的に従わせる事が出来ることとかは関係ない。

とにかく人と人、ここが大事。
もっともっと謙虚に選手と向き合おう。
もっともっと若い指導者に指導の原点を教えたい。
小崎 峰利

2022年7月11日月曜日

教わる楽しさ

どれだけの子供が、教えてもらう事の楽しさを理解しているだろうか?

教えてもらう事、それは昔も今も決して変わる事のない図式である。

学校教育においても、教師が授業をして、子供達が授業を受ける。
このシチュエーションにおいて、子供達が「なるほど!」と思い、嬉しいとか楽しいとかいう感覚をどれだけ持っているだろうか?

また、教師や我々指導者は、選手や子供にどれだけ納得の上楽しまさせる事ができるか。

子供達が教わる楽しさを感じる事ができれば、自ずと上達は見えてくるし、勝利にも近づくと考える。
そのためには我々指導者は、すべての事柄にあらゆる角度からアプローチできる「技」を身につける必要がある。

皆さん、まず子供達に「教わる楽しさ」感じさせてあげられるように努力しましょう。
小崎 峰利