2019年3月29日金曜日

通知表

小中学生の通知表を見てきて20年以上になる。

通知表の成績を見ることはもちろんだが、教師の所見や出欠や遅刻の欄を見ることの方が大事と考える。

しかしながら、特に最近は所見で悪いことが書いてあることをほとんど見かけない。

誉めることが良いという風潮になってかなり時は経ってはいるが、通知表に1とか2があり、誰が見ても大丈夫?という生徒の所見に、何々の授業では積極的に手をあげて…とか、何々係では率先して行い…とか書いてあるが、絶対に良くないことが多いから成績が低いはず。

その事についてはまったくと言っていいほど書いてない。
挙げ句の果てに、所見欄に保護者会にて話済みなどと書いてある。

最近の保護者は、自宅以外でもっとも長時間を過ごす学校生活の事細かな状況がわかるはずもなく、ましてや成績の良くない子供に対する適切な分析とアドバイスのない学校教育ってどうなのかな?とつくづく思う。

先の2019年育成に思うことでも書いたが、教育の原点は勉強であれ、サッカーであれ、道徳や倫理であっても意義と意識を理解させ、自ら何かに取り組むという姿勢の定着が子供の将来に大きな影響を及ぼすであろうと考える。

名古屋フットボールクラブの各チームは、われわれ指導者がこの原点を忘れず、選手と関わっていきたいと思う。
小崎 峰利

2019年3月8日金曜日

育成年代のシステムについて

4-4-2というオーソドックスなシステムが育成年代において一番理解させやすく、ベースにしていけると考えている。
 
ディフェンス、ミッドフィルダー、フォワードという大きなポジション構成がある。

ディフェンスはサイドバックとセンターバックの4バック。
このポジションにおいてのチャレンジ&カバーはもっとも教えやすい。ラインバランスを取ったり、ラインの上げ下げ、またボールサイドを頭にしてL字を形成したときの距離感も学ばせやすい。

ミッドフィルダーにおいては、オフェンシブハーフ(トップ下)、ディフェンシブハーフ(ボランチ)、そしてサイドアタッカー。
中盤の役割分担がこれほど明確なシステムはない。とにかく分かりやすい。
 
育成年代、現代の少年サッカーの8人制から大人のサッカーすなわち11人制に移行する戸惑う時期において、役割とポジショニングを理解させやすいと思う。

オフェンシブハーフは攻撃時において2トップとサイドアタッカーとのバランスを考えさせ、ディフェンシブハーフは守備時において攻撃陣への守備ゾーンの限定やインターセプトなどのボール奪取へのチャレンジ。
 
サイドの選手は攻撃時と守備時の各々のチャレンジを明確にして理解させることが可能。

2トップに関しては、フォワードとして点を取るため二人の関係性、距離感やサポートなどの役割、味方のフォワードを活かすための、相手ディフェンダーとの駆け引き、味方の為の自己犠牲の心理など、ワントップよりも理解させやすいというかフォワードとしての原理原則を覚えさせやすい。

以上4-4-2というシステムは、ポジショニングについてまだまだ未熟な年代、特にジュニア年代にとって非常に分かりやすく理解させやすいシステムであると同時に、ジュニアユース年代の選手においてはそれぞれが持つ特徴を観るにはうってつけのシステムであると考えている。

最後にGKは昔のスイーパーという役割をこなすディフェンダーの意識を持たせ、足元の技術を習得させる。
小崎 峰利