2019年3月8日金曜日

育成年代のシステムについて

4-4-2というオーソドックスなシステムが育成年代において一番理解させやすく、ベースにしていけると考えている。
 
ディフェンス、ミッドフィルダー、フォワードという大きなポジション構成がある。

ディフェンスはサイドバックとセンターバックの4バック。
このポジションにおいてのチャレンジ&カバーはもっとも教えやすい。ラインバランスを取ったり、ラインの上げ下げ、またボールサイドを頭にしてL字を形成したときの距離感も学ばせやすい。

ミッドフィルダーにおいては、オフェンシブハーフ(トップ下)、ディフェンシブハーフ(ボランチ)、そしてサイドアタッカー。
中盤の役割分担がこれほど明確なシステムはない。とにかく分かりやすい。
 
育成年代、現代の少年サッカーの8人制から大人のサッカーすなわち11人制に移行する戸惑う時期において、役割とポジショニングを理解させやすいと思う。

オフェンシブハーフは攻撃時において2トップとサイドアタッカーとのバランスを考えさせ、ディフェンシブハーフは守備時において攻撃陣への守備ゾーンの限定やインターセプトなどのボール奪取へのチャレンジ。
 
サイドの選手は攻撃時と守備時の各々のチャレンジを明確にして理解させることが可能。

2トップに関しては、フォワードとして点を取るため二人の関係性、距離感やサポートなどの役割、味方のフォワードを活かすための、相手ディフェンダーとの駆け引き、味方の為の自己犠牲の心理など、ワントップよりも理解させやすいというかフォワードとしての原理原則を覚えさせやすい。

以上4-4-2というシステムは、ポジショニングについてまだまだ未熟な年代、特にジュニア年代にとって非常に分かりやすく理解させやすいシステムであると同時に、ジュニアユース年代の選手においてはそれぞれが持つ特徴を観るにはうってつけのシステムであると考えている。

最後にGKは昔のスイーパーという役割をこなすディフェンダーの意識を持たせ、足元の技術を習得させる。
小崎 峰利

2019年1月31日木曜日

2019年育成に思うこと

2019年1月日本サッカー協会主催のカンファレンスに参加をした。

すべてのカテゴリー、すべてのライセンスの1,000人を越える指導者が集い、ワールドカップの分析を中心に優勝したフランスの取り組み、初出場を果たした小国アイスランドの取り組み、サッカースタイルの変遷などなど、非常に興味深い内容が盛りだくさんであった。

その中でも印象に残ったキーワードが”教育”という言葉。

各国において、それぞれの教育があり、日本においても日本特有の特徴をどのように教育していくのか?

私は、育成年代の指導者としてサッカーに取り組む少年少女にどのように”教育”していくことが大事か、改めて考えさせてもらうことができ、また、私が取り組んできたことに改めて自信を深めることができた。

究極の教育は、”意識”と”行動”、”自信”と”その気”。

子供には色々と能力の差がある。

差があるとはいえ、その能力を確実にレベルアップさせてあげるには、選手自らがやる意義と意識を持たなければ、能力の限界まで行くことは到底できない。中途半端は特にいけない。

小学生は夢がある。中学生になると夢と現実の狭間で中途半端になる。この時期である中学でこのことを”教育”して、さらに高校に繋げていくこと。これが大事。

サッカーのスキルも戦術も意義も分からず意識も低ければ、せっかくトレーニングしても自分自身のものになるには時間も足らないし、ただ黙々とトレーニングしているだけでは能力の高い選手はもったいない。もっともっと色々な事に意識をもって臨ませ、能力があまり高くはない選手が意識も低く、色々なことへの行動が伴わなければ何につけても中途半端という状況に陥る。

育成年代の指導者の究極の指導は”教え育む”であると思う。
小崎 峰利

2019年1月16日水曜日

言葉

Jリーグ発足から早25年を過ぎた。
 
"ゴールデンエイジ" "スキルが大事" "勝たなくてもいいから" "痛かったら休みなさい" "ポゼッションサッカー" "ドリブルサッカー" "規律" "オープンスキル" "クローズドスキル" "コミュニケーション" "デュエル"などなど、色々な言葉に刺激を受けながら指導をしてきた。
 
こうしたなか、ただ言葉に惑わされてきた指導者も多いと感じる。
 
一つ一つの言葉には重要な意味があり、そのすべてが育成年代には必要というか、理解させる必要があると思っている。
すべてを理解させ、必要性と重要性を説き、日々努力する事の、これまた重要性を言い続け、実行させることの難しさ。
 
これが出来なければ、サッカーの基本は出来上がらない。
 
言葉は大事。
 
この世に出てきた言葉を、指導者がしっかり理解し、また、分析をし、それぞれの感性を持って子供たちに落としこんでいく。この作業は並大抵ではない。
 
作業以前に指導者の感性も大事。
 
この感性と作業の差が、チームの勝敗ではない差に表れていくと思われる。
 
今日からも頑張ろう。
小崎 峰利

2018年12月14日金曜日

コーチング vol.2

”コーチング”と一言でいうことは簡単だが、育成年代でも中学生ぐらいになれば、色々な意味を持ったコーチングが必要になる。

この夏、沢山のゲームを観察したが、レベルの高いゲームになればなるほど色々なコーチングを耳にする

レベルの低いゲームにおいては、先ずもって声を出すことすら出来ない。自分の事で精一杯で、人のことなど気にすることすらできない。

そういうときに、コーチングのテーマを一つ一つ与えてあげること。
そうすることによって、”観る””考える”ことに対する習慣ができてくる

元々、”止める””蹴る”ということに関して、選手のストレスが多ければ声を出すことすら出来ない。
やはり、技術の確立と観察することが大事である。

将来、的確なコーチングができるように、観察力を高めることも今からやっていかなければ、”コーチング”のベースは出来上がらない。
小崎 峰利

2018年11月22日木曜日

名古屋FC WEST 発足への想い

名古屋フットボールクラブ(名古屋FC)を創立21年、EASTを立ち上げて12年が早くも経った。創立当初から、将来的には名古屋市圏の東地区と西地区にそれぞれチームを形成しようと考えていた。
創立当時はサッカークラブ自体の数が少なく、本格的に取り組むクラブは更に少なかったこともあり、地域に関係なく練習会場が遠くても選手が通って来てくれた。
西は津島や富田はもちろん三重からも来てくれた。北は一宮、木曽川辺りはもちろん岐阜からも来てくれた。東は日進、長久手はもちろん豊田や、南は岡崎、豊橋からも来てくれた。その為、敢えて名古屋の東西に離して練習会場を確保し20年以上もやってきた。
しかしながら、10数年前ぐらいからクラブ数もかなりの早さで多くなり、現在の練習会場の間に沢山のクラブチームが立ち上がり、選手が”名古屋フットボールクラブに通う”という意味より、”東西の練習会場に通う”という物理的なロスのほうが多く出始めたため、東地区にEASTを立ち上げた。
名古屋FCの育成コンセプトは、育成年代のサッカー指導の本質である取り組み方の重要性、努力の基準を上げ、加えて勉強にも真剣に取り組むことを徹底させ、サッカーにおいての個人技術と個人戦術を強調しながら、思いやりや感謝の感情を大切にし、また、チームという組織の仕組みや規律の必要性を感じさせることに重きを置き、競技サッカーに大切な全てを教えることである。
しかし、最近のチームの多くが、技術は強調するものの良い選手に育っていくためのスパイスが少ないからか、上手い選手は上手いだけのまま、上手くない選手は努力することの大切さが欠けてきて、勉強を理由にやがてサッカーから離れていくという現象を見てきた。また、他チームにおいて可能性を感じる選手も見かけるが、その後加速的に伸びていって高校や大学やプロとかで活躍することがほとんどないのはなぜだろう、といつも素朴な疑問を抱いている。
名古屋フットボールクラブは、高校生年代以降にもそのスパイスを持ち続け、更なる努力をしていくことが大事という極めて単純な、しかしアスリートを目指す上で一番大事な「本気にさせる」という隠し味を持たせることに心血を注いできた。また、全国の高校とも綿密にコミュニケーションを取り、送り込んだ選手のフォローをしている。
どこまでいってもプレーするのは選手である。才能を持っていたとしても、やり続ける才能がない選手には教える必要性がある。名古屋フットボールクラブ出身で高校や大学で活躍し、最終的にプロになった選手が20名近くもいる事実は、そういうところから来ていると自負している。夢を現実ととらえさせることが大事である。
そのような考えから、EASTは10年で東地区に根付くことが出来たと考える。いずれ近い将来EASTからもプロ選手が生まれると確信している。
また、長年広範囲に渡って活動してきた名古屋FCは、今後名古屋市内にはっきりとした拠点を置き再スタートをする。
そして、改めて西地区に育成年代に極めて重要な名古屋フットボールクラブのコンセプトを掲げ、将来ある選手の育成に着手すべく、来年度からWESTを立ち上げるに至ったいきさつである。
今後も名古屋フットボールクラブは、卒業した選手がそれぞれのカテゴリーにおいて中心選手、また、キャプテンとして活躍し、さらにはプロ選手になって日本代表に名を連ねるような選手が出てくることを信じている。
この中学生年代は、どの分野に進んでも重要になる考え方や取り組み方を身につけ、人としてベースになる人間性を身につけることが最重要課題であると信じて疑わない。そのすべてを身に付けるため、好きなサッカーという競技を使わさせて貰っていると考える。
小崎 峰利

2018年10月19日金曜日

質の追求

ノープレッシャーのトレーニングにおいて、”質”にこだわってトレーニングしている選手がどれだけいるであろうか。

特にジュニアやジュニアユース年代において、単純なパス交換のトレーニングなどで”質”を追及できる選手は少ない。

指導者の声かけにおいてもパスの出しどころとか、ポジションの位置取りなどのコーチングがほとんど。

以前書いた意識、「無意識でいかに子供に意識をさせた上でトレーニングするか」から見れば、一番基本的なパスの”質”にもっとこだわった指導をするべき。

精度の良し悪しは見てわかる。”質”の良し悪しは選手(子供)は見てわからないしこだわらない。パスがつながったか、つながらなかったかの良し悪しのみである。

シュートにしても同じことが言える。
ゴールに入ったか入らなかったかが良し悪しの基準。

親御さんのリアクションを見ていると、ゴールに入れば『ナイシュー』、入らなければ『惜しい』。
この言葉に惑わされる。

指導者がここに気付けば、声かけの中身はもっと細かくなるはず。
指導者も”基本は何か”を探すべき。

ここをジュニア時代から徹底的に追及しなければ、世界には追い付かない。
小崎 峰利

2018年9月20日木曜日

三感の指導者

以前”聞く力”という題で書いたことがある。

聞く力”というのは聴覚を刺激することであるが、このような意味で考えると、最近の子供達は五感で学ぶということが少ない。

古くには、怒鳴られて聴覚で感じ、怖い顔で睨まれて視覚で感じ、最も怖いビンタなど痛いという触覚で感じ、味覚と臭覚はサッカーの現場では使わないはずだが、先の三感はよく見られた光景である。

現在はそれに変わる方法論が見つからず、未だに体罰を行ったり、暴言を吐いてしまったりする愚かな指導者もたまに見受けられる。こういう指導者は毎日子供たちを観察していないのではないかと思われる。

現在の子供達を観察をしていれば、時代の移り変わりを感じないはずはない。

ただ怒鳴られて覚える聴覚ではなく、睨まれて視覚から怖いと感じることではなく、痛いと感じて覚えるのではなく、方法論を追及していけばどうしていかなければいけないか自ずと見えてくる。
小崎 峰利