2025年5月14日水曜日

中途半端

指導者としてというか、心理的、性格的な観点から最近のサッカーにおける各カテゴリー(主に中学生と大学生)の選手を見ていると、何故これほど中途半端と思わざるを得ない選手の多いことか。

トレーニングが始まる頃の時間に来て、どれだけ言っても準備は中途半端。
また、トレーニングそのものも言われたメニューを良く言えば淡々とこなし、どう見ても抑揚のないパフォーマンスに終始し、トレーニングが終わったらダウンもいつも通りに流れでこなす。

中学生に限っては、親御さんに聞いてもボールを持って遊びに行く、自主トレに行くなんていう選手は皆無。

大学生においても、一部の上を目指したいと公言している選手にしても必死さというか、鬼気迫るものなど微塵もない。

サッカーというスポーツが、昔に比べメジャーなスポーツの仲間入りをし、誰しもが海外のサッカーを見られる時代になり、普通にトレーニングをこなせばそこそこになると勘違いし、上手くいかなくなれば諦めるというか、他に目が行く。
いわゆる負けず嫌いの子供が減り、そこまで苦しい思いをしなくても普通に過ごせる。
チャレンジも出来なければ、せめて派手さは無くてもコツコツと地道に努力を重ねてさえいけない。

このような中途半端な青年が多くなってきているように思えてならない。
われわれ指導者というか大人は、このような選手達に多くを語りかけ、何とか自分を確立する為の手助けをすべきであるとつくづく思う歳になった。
小崎 峰利