以前”話の術”というテーマで少し話をしたが、
しかしながら、少し引っかかる事があるというか、 違和感を覚える時がある。
自分自身では分からないだろうが、 自分が辿ってきた道が基本だとすると、 それを基本にコーチングをする。
出来て当たり前なのか、出来ないから教えるのか? 勿論出来ないから教えるのである。
また、その中において、自身で考え判断することも要求する。
ただ物理的な事はやらないとそのレベルまで絶対にいかない。
パススピードしかり、止める事しかり、キックしかり、 そこは意識して出来るように言う。
その時の物言いに違和感を感じる。
聴く側がなるほどと思い、納得するための物言いにはほど遠い。
やって当たり前だろ、やらないといけないだろ、とキツい物言いがやたら出てくる。
選手の歳が若ければ若いほど、これは考えなければいけない。
最近は大学生でも言葉に敏感というか、言葉に臆病な選手が多い。
時代背景なのか、教育現場の環境なのか、家庭での環境なのか、 もう少し物言いのスキルを身につけないと、 身に付かせようと思っても身につかない選手が沢山出るような気が してならない。
勿論本物は残るが、本物になる途中で挫折もあり得る。
どちらが良いのか?
とにかく物言いは勉強しよう。
若い指導者よ。
選手の心に響き、頭に残る物言いを習得しよう。
自分のコーチングを録音して、後で聞いてみると良い。
小崎 峰利