4-4- 2というオーソドックスなシステムが育成年代において一番理解さ せやすく、ベースにしていけると考えている。
ディフェンス、ミッドフィルダー、 フォワードという大きなポジション構成がある。
ディフェンスはサイドバックとセンターバックの4バック。
このポジションにおいてのチャレンジ& カバーはもっとも教えやすい。ラインバランスを取ったり、 ラインの上げ下げ、 またボールサイドを頭にしてL字を形成したときの距離感も学ばせ やすい。
ミッドフィルダーにおいては、オフェンシブハーフ(トップ下)、 ディフェンシブハーフ(ボランチ)、そしてサイドアタッカー。
中盤の役割分担がこれほど明確なシステムはない。 とにかく分かりやすい。
育成年代、 現代の少年サッカーの8人制から大人のサッカーすなわち11人制 に移行する戸惑う時期において、 役割とポジショニングを理解させやすいと思う。
オフェンシブハーフは攻撃時において2トップとサイドアタッカー とのバランスを考えさせ、 ディフェンシブハーフは守備時において攻撃陣への守備ゾーンの限 定やインターセプトなどのボール奪取へのチャレンジ。
サイドの選手は攻撃時と守備時の各々のチャレンジを明確にして理 解させることが可能。
2トップに関しては、 フォワードとして点を取るため二人の関係性、 距離感やサポートなどの役割、味方のフォワードを活かすための、 相手ディフェンダーとの駆け引き、 味方の為の自己犠牲の心理など、 ワントップよりも理解させやすいというかフォワードとしての原理 原則を覚えさせやすい。
以上4-4-2というシステムは、 ポジショニングについてまだまだ未熟な年代、 特にジュニア年代にとって非常に分かりやすく 理解させやすいシステムであると同時に、 ジュニアユース年代の 選手においてはそれぞれが持つ特徴を観るにはうってつけのシステムであると考えてい る。
最後にGKは昔のスイーパーという役割をこなすディフェンダーの 意識を持たせ、足元の技術を習得させる。
小崎 峰利