KYとは最近では「空気を読め」のKYで使われることが多いが、 本来は「危険予知」のことである。
私は30年近くの社会人(サラリーマン)時代に、 営業としてある大会社の担当として各地の製造工場を色々回ら せてもらった。
その関係の方々とコミュニケーションをとるため、様々なイベン トや講習に参加させて頂き、その中で結構得意とした分野が、危険予知の講習であった。
工場内の何気無い場所の絵が1枚出されて、 この絵の中からどんな危険が潜んでいるか探して下さいというもの 。週刊誌で見る間違い探しの要領で危険探しをするものだが、 工場の従業員を差し置いて、 ほとんどの問題をほぼ一番で探し当てていたものである。
それはサッカーにおいても非常に役にたっている。
サッカーシーンの中で、「あの選手は危険察知能力が高いよね」ということはよく聞く話である。
これからすると、このような予知は能力でもある。
しかし、社会でもこのような講習がある以上、 経験と勉強によって身につくことであることは間違いない事実であ る。
私の座右の銘である[予測と配慮] もこの講習と経験から出たものである。
最近のテレビ関係では、 空気を読めない人に対してKYを使う場面が多い。
ただ空気を読むのも経験と失敗しながら勉強することで空気を読め るようになるのである。
どちらの「KY」も大事。
我々サッカー関係者は、組織であるチーム、 また、選手個人に対してどんな危険があるのか、 試合の中でどこに危険があるのか、常に予測して対策を考えておかな くてはいけないと感じる。
これは、日々の生活の中で意識することによっても培われるものである 。
小崎 峰利