日本は昔からおもてなしなど、気配りを重んじてきた文化がある。
私の座右の銘である”予測と配慮”も、色々なことを予測してそこに気配りをしましょう、という考え方である。
サッカーにおいても、パスの受け手がどの様な態勢で、 どの様なスペースでボールを受けたいのか予測し、ボールの転がり 方や回転を考え、受けやすいボールを配給する。
このように考えると、予測と察するは同義語である。
ある選手と違う選手に同じ指摘をする時に、 相手の感受性や性格を察して、 どの様なアプローチをすれば良いかを考えてアプローチをしてきた 。
そういう考え方でいけば、 察するという事の重要さが分かってくる。
また、相手の気持ちを察しながら物事を進めていくという社会人時代 に培ってきた事が、 指導者になって存分に発揮出来ている事も事実。
今後、選手にも若い指導者にも”察する”ことの大切さを説いていこうと思う。
小崎 峰利