私の話す内容には、よく出てくるフレーズがある。
中学生、特に小学生から中学1年生になりたての選手に対して、 また、その選手の保護者に対しても、「彼らを大人として対応してあげて 欲しい」と話をする。
私達指導者は、選手に”大人”を意識させることから始める。
”大人”という言葉には様々な基準がある。
社会では18歳か20歳で”大人”という扱いをする。
13歳で「大人」を意識させることの重要性は、 名古屋FCでの20年強の経験の中で一番感じている事でもある。数多くあるキーワードの中でも、1~2を争う重要度である。
サッカーの指導者であれば誰でも知っている言葉がある。
“サッカーは子供を大人にし、大人を紳士にする”という言葉である。
非常に簡単な言葉ではあるが、間違いのない、 また重みのあるフレーズである。
しかしながら、どういうことが”大人”であり、どういうことが”紳士”であることなのかは、指導者のさじ加減一つで決まってしまう。
その中身を勉強、研究することが大切である。
サッカーに必要なツールとして技術があり、 そのツールをグループとしてどのように使いこなし、 チームとしてどのようなコンセプトで完成させるかがサッカーの面 白さであるが、そのすべてを司るのが頭と心である。
その頭と心を作るのが、子供よりも”大人”の方がより完成度が高くなるということ。
この”大人”にさせる沢山の経験と研究のおかけで、私の”大人”という引き出しの中身は溢れ返っている。
そのおかげと言っても過言ではないと思うが、 私がゼロから立ち上げた大学チームは8年でやっと”大人”ということを意識をし始めた選手が多くなり、 けっして上手くはないものの良いチームになりつつあり、勝てるチームになってきた。
少しでも早く、できれば13歳から”大人”を意識させることが大事である。
小学生のサッカー選手のご父兄で、もしこの深層に興味のある方は、 名古屋FCグループに加入していただくか、 聞きに来られるかして下さい。
指導者で興味のある方は、いつでも連絡してください。(笑)
小崎 峰利