2020年3月10日火曜日

大人

私の話す内容には、よく出てくるフレーズがある。
中学生にも、高校生にも、大学生にも”大人”というフレーズである。

中学生、特に小学生から中学1年生になりたての選手に対して、また、その選手の保護者に対しても、「彼らを大人として対応してあげて欲しい」と話をする。

私達指導者は、選手に”大人”を意識させることから始める。

”大人”という言葉には様々な基準がある。
社会では18歳か20歳で”大人”という扱いをする。

13歳で「大人」を意識させることの重要性は、名古屋FCでの20年強の経験の中で一番感じている事でもある。数多くあるキーワードの中でも、1~2を争う重要度である。

サッカーの指導者であれば誰でも知っている言葉がある。
“サッカーは子供を大人にし、大人を紳士にする”という言葉である。

非常に簡単な言葉ではあるが、間違いのない、また重みのあるフレーズである。
しかしながら、どういうことが”大人”であり、どういうことが”紳士”であることなのかは、指導者のさじ加減一つで決まってしまう。
その中身を勉強、研究することが大切である。

サッカーに必要なツールとして技術があり、そのツールをグループとしてどのように使いこなし、チームとしてどのようなコンセプトで完成させるかがサッカーの面白さであるが、そのすべてを司るのが頭と心である。
その頭と心を作るのが、子供よりも”大人”の方がより完成度が高くなるということ。

この”大人”にさせる沢山の経験と研究のおかけで、私の”大人”という引き出しの中身は溢れ返っている。

そのおかげと言っても過言ではないと思うが、私がゼロから立ち上げた大学チームは8年でやっと”大人”ということを意識をし始めた選手が多くなり、けっして上手くはないものの良いチームになりつつあり、勝てるチームになってきた。

少しでも早く、できれば13歳から”大人”を意識させることが大事である。

小学生のサッカー選手のご父兄で、もしこの深層に興味のある方は、名古屋FCグループに加入していただくか、聞きに来られるかして下さい。

指導者で興味のある方は、いつでも連絡してください。(笑)
小崎 峰利