2021年3月1日月曜日

もったいない

たくさんの育成年代の指導をしていると色々感ずることがあり過ぎて、考えをまとめられなくなることがある。

小学生から大学生まで指導してきたなかで、カテゴリー(年代)が上がれば上がるほど気になることがある。

「この選手、もったいないよね」

観察していると技術ではなく、何で真面目なプレーが継続できないんだろう?、何でそこでプレーをやめちゃうの?、というプレーそのものではなく、プレーに対するいい意味での「熱心さ」や「直向きさ」に欠ける選手が実に多い。

その次にもったいないよねと思う選手は、素晴らしいストロングポイントがあるのにもかかわらず、それを生かし切れていない。

例えば、縦に速いスピードを持つ選手が、いつも最後にスピードを止めてしまうことで囲まれてボールロストするとか、縦に突破したのに最後に切り返してゴール前に相手の人数が増える状況を作ったり、多少レベルの差がある対戦相手になると真面目にやれなかったり、その様な選手を見ると本当にもったいないなと思ってしまう。

背の高い選手がハイボールを競ることなく、フィフティボールを拾おうとするとか。

技術は時間をかければ身につくものである。時間をかけさえすれば、個人技術は身につく可能性は大きい。

しかしながら、考え方や取り組み方などは、時間をかけても意識しない限り身につかない。残念ながら一番大事な事がそこにあることが理解できないのだろうか?
もったいないことこの上ない。
小崎 峰利