最近の傾向として”褒めて伸ばす”ということがよく言われる。
確かに褒めることは良いこと。
褒められれば嬉しいし、またやろうという気にもなる。
しかしながら、なぜ褒められているのかという本質的なことを理解できない選手もいる。
それは、結果だけを単純に褒めているからである。
大学生にもなれば、結果よりプロセスを褒めることで、 その後の結果を産むというプロセス自体の理解にも繋がる。
大学生には、学校生活や社会生活の中に褒められてもよい行動などがいくらでも存在するという話をする。
学校生活を含む社会生活の中において、あいさつ然り、 ゴミ拾い然り、予測と配慮然り、 これらの行動が直接的に褒められる機会は少ないかもしれないが、 必ず誰かが見ていてくれて自分の将来に繋がっているはずである。
時間を経て自分達に褒め言葉が返って来た時に、褒められることの実 感とそのプロセスの大事さを知ることになる。
このような歩みが少なからず組織と自分を豊かにする。
”なぜ褒められているのか”という本質を具体的に理解させなければ、本当の意味で”褒めて伸ばす”ことにはならないのである。
小崎 峰利