大学卒業後、会社に勤めてから長年営業職で学んだ事。
それは、小さな約束事をしっかり守る事。
これは人に学ばさせて貰ったというより、自分自身の性格として当たり前という感覚で行ってきた事である。
小さな約束事とは、例えば友人とのやり取りで「今夜電話するよ」というやり取りがあって、それを実行しないというか忘れてしまって、電話しなかったという事があったとしよう。言われた相手は、今夜電話があると思い待っていても電話が無かった。
また、仕事上でお客さんや仲間から「これちょっと調べて今度教えて」など、ともすれば大した約束事では無いともいえるが、この小さな頼まれごととか約束事を絶対に疎かにしない。
もっと厄介なのがお金。学生にありがちな話で、自販機を前にして小銭が無いので「ちょっと100円貸して」というやり取りがあって、待てど暮せど100円を返してこない。
借りた方は忘れることもある。これは最悪。忘れてはいけない。
何月何日の何時に試合があるとか、駅前で待ち合わせをするとかという約束は当たり前だが、ちょっと頼むよとか後で連絡するよとかの小さな約束事を100%守ってきたつもりである。(最近は歳のせいで忘却多しではあるが)
この大きかろうが小さかろうが、約束をしっかり守る事がどれだけ信頼関係の構築の礎になってきたか。
学生に言いたい。
サッカーも人生も一緒。
小さなパスも小さな約束事も同じ。
信頼関係を築くには、小さなことまでしっかりやることである。
小崎 峰利