2021年9月28日火曜日

リーダーシップ

どのチームにもキャプテンはいる。

チームキャプテン、ゲームキャプテン。
色々なタイプのキャプテンがいるはず。

「リーダーシップ」とか「キャプテンシー」という言葉があるが、どんなタイプのリーダーシップ、キャプテンシーが良いだろう?

イソップ物語に「北風と太陽」という物語がある。
旅人のコートを脱がす勝負を北風と太陽がする。

北風は強い風を吹かせてコートを脱がせようとするが、旅人は寒いのか吹き飛ばされないようにコートを押さえて脱がない。
対して太陽は時間をかけて暖かい陽射しを浴びせ続ける。旅人は当然のようにコートを脱ぐ。

社会や組織に於いては、厳しい言葉や叱責で皆を引っ張っていこうとするタイプのリーダーがいる。
はたまた時間をかけてでも、論理的に、また、暖かさを持って対話をすることにより、やる者の自主性を促すリーダーもいる。

どちらが良いだろう。

どちらとは言えない。どちらも必要。

受ける側の感受性まで考えながら使い分けることが肝要。
バランスを考えながら使い分けることで、その人への浸透率は高くなるはず。

指導者やキャプテンは、このような考え方で独自のリーダーシップ、キャプテンシーを育んで欲しい。

昔の自分は北風と北西風、たまに南風でした。
現在は太陽になり、更に温暖化が進んでいます・・・
小崎 峰利


2021年8月25日水曜日

熱中症

8月は雨が多かったとはいえ、今年もとんでもない暑さの夏であった。

7月初旬、ちょっと肌寒い雨の日が少し続き、突然その暑さはやってきた。

大学生の朝9時30分キックオフの練習試合。選手の動きが何となく鈍い感じがする中、WBGTの数値を測る事なく一試合を行った。

試合後半になって、明らかに動きが鈍くなった選手にコーチが声を掛ける。
今年入学した一年生。
体力的にも暑さ的にも体力と耐力はまだ分からない。

コーチが再度ピッチから出るように指示するも「大丈夫です」と言い頑張った。
悪い予感がしたため、試合終了後観察していると、しばらくしてから手足の痙攣等熱中症の症状が出たため、救急車を呼ぶ事になった。

最終的には点滴などの処置を施し大事には至らなかったが、この状況を見ると我々指導者はとんでもない難しい判断を下さないといけないかもしれない。

現在のコロナ禍で現生の人間が経験をしたことのない感染症に加え、温暖化によるのかとんでもない暑さとの戦いの中での競技。

選手の安心安全をどのように確保していくのか、今までの経験や厳しさ、また、今までの正解とされた判断が正しいとは言えない局面を迎えている。
小崎 峰利

2021年8月5日木曜日

学ぶ事を学ぶ

以前から色々な表現で話をして来た。

サッカーにしても、社会生活にしても、学校生活にしても、指導者が勉強し、また、色々なサッカー観を持って教えて来たにも関わらず、個人の技術は身体で覚えて来た事が多いと思われるが、サッカーや生活の中においての考え方や動き方、ポジショニングなどなど教えても学べない選手のいかに多いことか

素晴らしい身体や能力があっても、学べない選手は決して上にはいけない。

よく観察をすると、そのような選手は学び方を学んできてはいないのではないか、という事を強く感じる。

中学生にしても、高校生、大学生にしても、まずは学ぶ事を学ばないと社会やサッカーに太刀打ちできない。
もう一度学ばせるためにコツコツと説明していこう。
小崎 峰利

2021年6月22日火曜日

基本

基本がいかに大切か?

サッカーを始めた時から”基本、基本”と言われて成長してきた。

基本技術はもちろんのこと、

「ボールを受ける時は、”周りを観て相手の状況を確認しなさい」
「相手が近い場合は一歩前に出てボールを受けなさい」
「パスをしたら次のスペースでボールを受けなさい、パス&ムーブだよ」とか・・・

「ハイボールは競り合いなさい」
「コーチングができるようにしましょう」
「出来るだけ前を向いてプレーできるように」
「後ろの声は神の声」などなど・・・

基本を重視してきた指導者ばかりであると思う。

しかしながら、基本がしっかり出来ていないので成長曲線が低い。
試合に出られなくなって文句を言う。

やはり基本は学ぶことだと思う。
考える事だと思う。
意識する事だと思う。
向上心もそう。

でも、これは難しい。

ここはもがき苦しむしかない。

サッカーは大変だ。

小崎 峰利

2021年5月14日金曜日

大学サッカー気になること

ファウルに対しての文句、審判に対してのクレームがあまりにも多すぎる。

育成年代のゲームにおいて、指導者もしっかりとした育成マインドを持って指導すべき。
選手にもダーティーなファウルをしないよう指導すべき。
大会等のレギュレーションやルールを徹底的に守らせる。
「これぐらいなら大丈夫」という安易な考えを排除し、しっかりとした考えでサッカーに取組む感覚を研ぎ澄まさせる事に努力すべき。

誠実に謙虚に

とにかく、淡々とやって欲しい。
ファウルをしてしまったら、相手にもレフリーにも頭を下げる習慣を!
レフリーに文句を言うなんてもってのほか。
クレームを言って有利になる事は無い。
ファウルをしてしまったらボールには触らない。とにかく素早くポジショニングを!

ファイトファウルなのかプロフェッショナルファウルという確信犯なのか?
頑張った果てにファウルになる選手は、予測と準備ができていないだけ。

予測と配慮

一年生、特に2020~2021年度の一年生は学生生活も安定せず可哀想。
しかしながら、大人に向かって色々苦しみを経験して自ら動く事や、考える事を覚え始めて欲しい。

二年生になれば、色々苦しんだり、自分の立ち位置がおぼろげながら分かってきて、やっと意識しながら行動出来る様になれば良い。

三年生になれば上級生になり、下級生に対して良い意味での先輩面をして、その先輩面をする事による責任が発生し、そのプレッシャーが責任感を産む。そうすれば急激にサッカーのクォリティは上がるはず。

四年生は大人になっているか否かで、大学サッカーの完成度が違ってくる。
また社会人になって行く事に不安がある選手なのか?
全く心配しなくて良い選手なのかに分かれる。

最後の学ぶ4年間、泣いても笑っても次はプロとしての社会。
頑張れ若人。
小崎 峰利

2021年4月8日木曜日

ケアレスミス

スケジュール表やカレンダーに予定を書き込むのではなく、メモ帳などに日付も記入する際、何かを見ながら書いていたりするとケアレスミスは起こりやすい

全て頭の中に留め置くという習慣をつければミスは少なくなる
自分の頭の中で構成できるように訓練する事。

ケアレスミスを無くす方法は、面倒ではあるが取り敢えず見直す、第三者に確認してもらう。
人には思い込みという事が往々にしてあるので、客観的に見てもらうのがミスは少なくなる。

しかしながら、その方法は手間ひまがかかる上、お金もかかる可能性がある。効率的ではない。
こんなことに時間とお金をかけるのは企業であれば経営力低下に繋がる。

この辺りのケアレスミスが頻繁にあるようでは企業の信用は得られない。
スキルが上達しても仕事としての評価は得られない。

サッカーもしかり、スキルがある者がレギュラーになれるとは限らない。
小崎 峰利

2021年3月1日月曜日

もったいない

たくさんの育成年代の指導をしていると色々感ずることがあり過ぎて、考えをまとめられなくなることがある。

小学生から大学生まで指導してきたなかで、カテゴリー(年代)が上がれば上がるほど気になることがある。

「この選手、もったいないよね」

観察していると技術ではなく、何で真面目なプレーが継続できないんだろう?、何でそこでプレーをやめちゃうの?、というプレーそのものではなく、プレーに対するいい意味での「熱心さ」や「直向きさ」に欠ける選手が実に多い。

その次にもったいないよねと思う選手は、素晴らしいストロングポイントがあるのにもかかわらず、それを生かし切れていない。

例えば、縦に速いスピードを持つ選手が、いつも最後にスピードを止めてしまうことで囲まれてボールロストするとか、縦に突破したのに最後に切り返してゴール前に相手の人数が増える状況を作ったり、多少レベルの差がある対戦相手になると真面目にやれなかったり、その様な選手を見ると本当にもったいないなと思ってしまう。

背の高い選手がハイボールを競ることなく、フィフティボールを拾おうとするとか。

技術は時間をかければ身につくものである。時間をかけさえすれば、個人技術は身につく可能性は大きい。

しかしながら、考え方や取り組み方などは、時間をかけても意識しない限り身につかない。残念ながら一番大事な事がそこにあることが理解できないのだろうか?
もったいないことこの上ない。
小崎 峰利