名古屋FC2012年の初蹴り会が1月2日に行われた。毎年の事ながら、新年早々それも9時という朝早く、現役選手、OB及びそれぞれの保護者、総勢300名近く集まり、ミニゲームなどで汗を流し、また、おしるこなどを頂き、正月早々とてもなごやかな雰囲気であった。
午前中開催ということで寝不足の方もいたと思う。しかしながら、懐かしい話やOBや現役選手の楽しそうな顔を見ることができ、私自身も大変楽しい時間を過ごすことができた。現役選手、様々なOB、プロ選手、大学サッカーで活躍中の選手、全国区の高校で活躍している選手、ちょっと危なさそうな選手、若いのにもう太り始めた選手などなど、いろいろな雰囲気を持ったOBが来たが、月日のたつのは本当に早いと感じた。
今年は名古屋FC出身の選手が所属する高校として、青森山田、清水商業、中京大中京、四日市中央工業、立命館宇治、帝京可児、市立船橋、香川西、高川学園などが全国高校選手権にたくさん出場しており、初蹴り会に出席できなかった選手も多くいる。1月9日の高校サッカー選手権の決勝戦にOBである四日市中央工業高の寺尾俊祐、市立船橋高の副キャプテンの鈴木 潤の両名が決勝戦で国立のピッチに立つという、名古屋FCにとってはすばらしいニュースとなった。私としてはどちらも応援しなくてはいけない立場なので、複雑な心境ではあったが、両名とも延長戦までフルタイム出場し、精一杯戦ってくれて本当に感動した。また両名とも優秀選手に選ばれた。今後も、このように次のステージで活躍してくれる選手がたくさん出てきてくれることを願っている。
名古屋FCのジュニアユースを立ち上げ14年が経った。世間では相当昔からあるクラブのように言われているが、まだ14年しか経っていない。その14年の中でクラブユース選手権5回、高円宮杯全日本ユース選手権5回、計10回の全国大会出場、最高位全国3位という実績と、選手個人としては先に書いた高校選手権は全国で相当数の選手が出場し活躍してきた。
また、プロ選手は名古屋FC出身者では、Jリーグに過去3人が在籍し、海外においてはルーマニアの1部リーグで活躍する1期生の瀬戸、それと今年は3期生と5期生の選手が、ベルギーなどの欧州へチャレンジしに行く。
最近はU23日本代表に選出され、オリンピック日本代表に選ばれている5期生の大岩など個人としても確実に実績を作ってきている。このような実績は選手個人が努力をしてきたことに他ならないが、我々が上を目指す環境を演出したり、初蹴り会のような歴史と伝統を支えていただいた保護者の皆様がいて初めて成就したものと思っている。
このような会が選手にどのような影響を与えるかは、後々になって見えてくることは間違いない。また、このような会に参加していただいた保護者の皆様の力は本当に大切なものだと思う。このことについては感謝に耐えない。
また、現在私がうるさく言っているサッカーに取り組む姿勢であったり、あいさつや身だしなみ、マナーやモラル、いろいろな人への感謝の気持ちと表現であったりなどと同じで、大きな意味を持ってくると確信している。このような考えを持ちながら、今後も愛知県のサッカーを盛り上げていきたいと考えている。
小崎 峰利