小学生時代の遊びからスポーツに進化し、徐々に競技スポーツに目覚めた頃、私はたまたまサッカーと出会った。
12歳からサッカー競技を始め30歳で現役を引退、その後約30年間指導者としてピッチに立ち続けているなかで、あらゆるスポーツ界において“心・技・体”というフレーズを耳にしてきた。
私も、事あるごとに“心・技・体”という言葉を選手に言ってきた。
10年以上前になるかもしれないが、ふっと感じ“心・技・体”の順番に触れた話をした。
なぜ“心・技・体”なのか。“体・技・心”でもなく、“技・体・心”でもない。
「やはりスポーツは“こころ”が一番重要である」ということを選手に言うようになった。
それからは、その“こころ”の部分にかなりこだわって話をしてきた。お預かりした3年間で、どれほどの“こころ”に関する情報を提供しただろう。
我々に教えられるものとしては“こころ”と“技術”がほとんどである。
“体”は栄養に関すること、怪我や病気をしないための準備を徹底する為の情報提供しか出来ない。
とにかくベースは“こころ”であると信じて疑わない。
その“こころ”のベースが感謝と思いやり、気遣いと言ったところか。
また“継続は力なり”についての解釈もこのように思う。
“継続は力なり”
継続することによって力になっていくということであるが、継続するということは簡単ではない。
継続すること自体も能力のような気もするが、私は継続をしていく力も養っていかなければいけないと感じる。
この継続をすることができる力は、“こころ”から湧き上がってくるはずである。
ゆえに全ての競技スポーツの原点は、“こころ”であると考える。
小崎 峰利