2016年2月5日金曜日

2016年度スタート ~OBの活躍に刺激をもらって~

2015年度も、多くのOBが全国で活躍してくれた。
第94回全国高校サッカー選手権大会及び第24回全日本高等学校女子サッカー選手権大会において、名古屋フットボールクラブ出身選手が4名出場した。

【辻選手(名古屋FC→中京大中京高校)】
ゲームキャプテンとして3試合にフル出場。ニュースでも話題になった超ロングフリーキックでの得点を果たし、身体能力が高くないなかでよくゲームをコントロールしていた。高校1年生のときは色々悩んだこともあり、相談や愚痴を聞いたりもしたことが懐かしい。

【柳田選手(名古屋FC→四日市中央工業高校)】
惜しくも1回戦敗退となったが、ボランチとしての役目を黙々とこなし、地味ではあるが、いぶし銀の活躍をした。
四日市中央工業高校監督いわく、「本当に地味ではあるが、危険察知能力が高く、戦える選手である」とのこと。辻選手と同じ大学に進む。2人そろってボランチを組み、大学での活躍に期待したい。

【船坂選手(名古屋FC EAST→星稜高校)】
メンバー入りを果たしたものの、残念ながらピッチには立てなかった。しかし、星稜高校スタッフから、「フォアザチームの精神を遺憾なく発揮し、とにかくまじめに3年間を過ごしました」と報告を受けた。“あっぱれ”と言いたい。

【児野選手(名古屋FC→藤枝順心高校)】
名古屋FCの歴史上唯一の女子選手。FIFA U-17女子ワールドカップコスタリカ 2014制覇にも貢献し、現在は藤枝順心高校の10番エースとして、第24回全日本高等学校女子サッカー選手権大会で全国制覇を果たし、自らも得点王を獲得した。“目指せ!なでしこジャパン”

【大南選手(名古屋FC→鹿児島実業高校)】
センターバックとして2年生から頭角を現し、夏の高校総体に出場、冬の高校選手権には出場できなかったが、来期はジュビロ磐田への入団が決まっている。名古屋FCではフォワードであったが、高校進学に際して鹿児島実業高校の監督に「センターバックの適正とDF向きの性格をしている」と進言したことが懐かしい気がする。Jリーグの舞台で、ぜひとも頑張って欲しい。

【西川選手・山下選手(名古屋FC→創造学園高校)】
夏の高校総体に出場し、今選手権を逃した選手が2名います。キャプテンの西川選手と山下選手は、夏の高校総体で、くしくも愛知県代表に勝利するなど活躍したが、冬の高校選手権出場は逃した。大学サッカーで口惜しさを晴らして欲しい。

【松澤選手(名古屋FC EAST→浦和レッズユース)】
キャプテンとして2015Jユースカップで全国制覇を果たした。

他にも、石川県のベスト4に進出した遊学館高校の上村選手、怪我をして最後の高校選手権予選では悔しい思いをした浜松開誠館高校の加藤選手、名古屋高校のセンターフォワード筧選手など、挙げればきりがない。

名古屋FCのチームとしての成績は芳しくなかった年代だが、高校サッカー界では多くの選手が、それぞれのステージで存在感を醸し出し、活躍しているということがうれしい限りである。

前述の選手達はジュビロ磐田に入団する大南選手を除き、大学サッカーへ進む。「最低でも22歳までは競技サッカーを続けること」という名古屋フットボールクラブの考えを実践している。このことも大きな喜びである。

高校サッカーや大学サッカーでも活躍してくれるOBに期待しながら、2016年をスタートしたい。


小崎 峰利