「また負けて―」
辱めを受けたり、自分の無力を思い知らされたりして、腹立たしく残念だ。
「悔しい」の意味を調べると、このように出てくる。最近は、この感情を持つ子供がかなり少なくなってきているように思えてならない。
「悔しい」という感情を持つ場面が時代背景も含めて少なくなってきている。
個人の持つ感情としても悔しいという遺伝子が退化というか少なくなってきているかもしれない。
また、「悔しい」と思う場面にしても人それぞれかもしれないが、カタールワールドカップアジア最終予選に怪我のため離脱した吉田選手は、負けて悔しいというよりも、怪我で出られないことの悔しさが相当なものであり、自分がこの時期に怪我をしてしまった事に対して悔しいという感情を顕にしている。
この事は、私の育成年代への話の中において「悔しさ」の新たな事例として加わる事になった。
吉田選手はやはり素晴らしいキャプテンである。
彼の中学生(グランパスJr.ユース)時代に名古屋FCと戦った事もあり、何となく身近に感じられて嬉しい限りである。
小崎 峰利