ジュニアユースのセカンドチームに素晴らしいコーチングをする選 手がいる。
その選手が出場しているゲームを見ていると、 状況判断といい、コーチングの内容といい、 かなり的確でびっくりするぐらい。
この選手は、ずっとセカンドチームでベンチに座ることも多い。 ただ、この選手と他の選手との違いは、 監督やコーチとともにゲームを観察し、 監督やコーチのコーチングやベンチワークを真剣に聞き、 自分の頭の中でずっとシミュレーションしてきたと思われる。
フィジカルや身体能力は決して高くはないが、 基本的な技術がそんなに劣っているわけではない。
ゲームを外から見る大切さと、サッカーという競技の本質を頭で吸収し、 コーチングという素晴らしい技術、 それもこの年代での一級品のコーチングを身に付けたこの選手の将 来が楽しみである。
小崎 峰利