育成年代の指導をしていると、自己表現の乏しい選手が多い。
そういう選手に対しては、 まず大きな声で挨拶をするようにと促すところから始まる。
トレーニングでも、コーチングを含めチームを鼓舞する声などなどの「声を出して意思疎通を図りなさい」と教えてきた。
トレーニングでも、コーチングを含めチームを鼓舞する声などなどの「声を出して意思疎通を図りなさい」と教えてきた。
現在は、コロナの影響で三密を避けるという事が新しい生活様式の定 番である。サッカーのトレーニングにおいても密を避ける為に、 集合時はかなり気を使う。
私の経験からすると、「大きな声で挨拶しなさいよ」「気がついた事はプレー中にコーチングをしなさい」などと教えてきたものの、 全てのことにおいて選手自身が意識して実行しないと身につく速度 は遅い。条件反射や反復練習で身に付けさせる時間は少ない。
昔、声を出させるためのトレーニングの一環で、 対人プレーやゲーム形式において「絶対声を出さないでトレーニングをしましょう」とやってみた。
意識をしていない選手はついつい声を出してしまう。 いつも声を出さない選手は「しめしめ」 と思っていたかもしれない。
声を出してはいけないという”意識”を、 させることで頭のトレーニングをした事が幾度とある。
”意識”の後は実行。
現在のコロナ禍において、声を出さないでゲームをするということは、 情報を仕入れるには目しかない。
コロナを避けるための喋らない事で、”意識”と”視野”を広げる一石二鳥のトレーニングになる。
ちょっと無茶な話かもしれないが‥‥
小崎 峰利