”予測と配慮”
座右の銘と言い始めて何年になるだろうか?
かなり昔、 昔と言ってもサッカーを教え始めて間もない20年近く前、 自分の感覚でパスを出す選手に「受け手のスピードや状況を予測したらもう少し足元寄りのパスの方 がいいんじゃない?」「もう少し優しくグラウンダの方が良くない?」 というコメントを沢山したことを思い出す。
そのあたりから、「そのパス思いやりないよね。」「そのパス味方にとって優しくないよね。」「もう少し味方は足が速い」「相手が寄せて来そうだ」「もう少し予測をして、そこに配慮という か思いやりがあるともっといいよな。」などなど・・・・・・。
それから、”予測をする”という頭の中の訓練が必要であると考え、「 学校生活など日々の生活の中において色々な予測をして、その先にち ょっとした配慮や思いやりのある言動を心がけなさい。」ということを常々言ってきた。
横断歩道で信号が変わりそうだけど渡り始めようとしているおばあ ちゃんにさりげなく「信号赤になりますよ。」 と声をかけてあげたり、マンションに住んでいるのであれば、エレベーターに乗って上がるタイミングで後から来た人を見かけたら、自分の階で 降りてから1階のボタンを押してエレベーターを下ろしてあげるとか・・・・・・。
これぐらいのことは当たり前のことではあるが、昨今の育成年代の選手は意外とと出来ない。
日々の生活の中において”予測と配慮”を行えばサッカーシーンに繋がると思い、 私と関わるすべての選手には”予測と配慮”としつこく言っている。
私も日々色々な予測をしながら、 少しでも配慮出来るよう心がけている。
小崎 峰利